社会人野球の鐘淵化学から73年のドラフト3位で近鉄に入団。2年目の74年に35試合に登板し、2勝2セーブをマークすると、年々尻上がりに成績を上げ、76年以降は先発ローテーション投手としての地位を確立する。
そして79年は不調の大エース鈴木啓示を差し置いて先発の軸として15勝をマークし、近鉄のリーグ初優勝に大きく貢献する。さらに日本シリーズでも第1戦の先発に抜擢され、2失点完投勝利。第6戦でも完投勝利をマークし、チームは敗れはしたものの、自身はシリーズの敢闘賞を受賞した。翌年も2年連続で15勝をマークして、チームの2連覇に貢献。
81年は不調だったものの、82年には再び2桁勝利をマークしたが、プライベートでタレント横山エミーとの不倫問題が週刊誌を賑わし、そのオフ、ヤクルトスワローズへの移籍が決まった。その時の交換相手、鈴木康二朗と柳原隆弘はともに近鉄で活躍した。しかし、井本はヤクルト移籍後は尻すぼみに成績が悪化。84年はわずか1勝に終わり、この年限りで引退となった。
内角をえぐるシュートとキレのいい速球が武器の強気の投手で、その分被本塁打率も高かったが、近鉄の初期黄金期を支えた名投手であった。
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